2013年4月22日

ASJ金沢イベント:第20回 建築家展 130428-29

吉村寿博が所属するASJのイベントが開催されます。
今回はASJ金沢主催の建築家展です。

会場は金沢市民にはお馴染みの「金沢市民芸術村 アート工房」
今回は初の試みで建築家セミナーも開催されます。
初日4/28の11:30から1時間ほどが僕の出番です。
僕のセミナータイトルは何と!
「依頼主の想像を超える提案」〜金沢21世紀美術館プロジェクトリーダーが提案する住宅設計〜

ちょっと仰々しいですが、ASJの方から提案されたタイトルです。苦笑
まぁ、自分でHP等にも書いているので何も異論はございません。。
21美の裏話もいろいろとお話したいと思っていますので、どうぞお気軽にお越しください。

【日時】2013/4/28(日)〜29(月・祝) 11:00-18:00
【会場】金沢市民芸術村 アート工房
    入場無料
【建築家セミナー】4/28(日) 11:30-12:30 吉村寿博
 「依頼主の想像を超える提案」〜金沢21世紀美術館プロジェクトリーダーが提案する住宅設計〜
 ※他の建築家の方のセミナー情報は、チラシやASJ金沢のウェブサイトをご覧ください


□ASJ 建築家との家づくり ARCHITECTS STUDIO JAPAN のウェブサイト
□ASJ金沢のウェブサイト
□ASJイベント情報




 

2013年4月21日

建築家Catalogue:建築展2013「家具と建築家、建築と家具」トークショー

ヤマギシショールームにて開催している建築展2013。
4月21日(日)にはトークショーが行われました。

メンバーが各々の展示内容を熱く語るトークショーです。
発表者も多いため、それぞれの持ち時間はやや短めでしたが、会場から質問や意見等も飛び交い、
なかなか賑やかなトークショーになりました。
大勢の来場者にご参加いただき、誠にありがとうございました。

会場でも告知しました通り、来月末の5月25日(土)には住宅見学ツアーを開催します。
メンバーが設計監理した住宅物件を貸し切りバスで巡るツアーです。
既に入居されている住宅を見学する数少ない機会です。
家づくりをご検討されている方に参加していただきたいイベントです。
そちらもお気軽にご参加頂ければ有り難いです。



 

2013年4月15日

建築家Catalogue:建築展2013「家具と建築家、建築と家具」開催します!

吉村寿博が所属する建築家Catalogueにて、建築展2013を開催します。
今回のテーマは「家具と建築家、建築と家具」です。

【会場】 金沢市小金町3-31 ヤマギシショールーム 電話 076-252-7583
【期間】 2013年4月19(金)〜24(水) 10:00-18:00
【トークショー】4月21(日)15:00-17:00 ※メンバーとの対話形式のトークショーです
【同時開催】  ヤマギシ主催「ペルシャ絨毯展」 4月20(土)〜29(月・祝)
 ※全て「入場無料」です。

建築展の会場が、事務局としていつもお世話になっている山岸製作所さんのショールーム。
では、家具に絡めて何か考える機会にしようということで企画が始まりました。

家具と建築を絡めて説明するのはなかなか難しいことなので、今回僕は自分の展示で何を
すべきか非常に悩みました。というのも、今までの別の機会につくったパネルや模型を並べて
展示するだけでは面白くないと思ったからです。自分が面白いと思えない物を見るために、
一体誰が来てくれるでしょうか?きっとちらっと見て帰ってしまうでしょうね。
「とにかく新作をつくろう!」 というのが自分自身に課した裏テーマでした。

また、今回のチラシもメンバーの由田さんが製作してくれたのですが、このチラシデザインが
とてもいいです。とても気に入ったチラシだったので、これで更にテンションが上がりました。
写真はミースのバルセロナパビリオン+バルセロナチェア。全てが完璧な組み合わせです。



さて、建築展のコンセプトですが、挨拶パネルの中から少し抜粋してみます。
+++下記、抜粋内容+++
普段の設計において、最初に建築の設計が行われ、後にその中に家具が置かれたり、デザインされた家具が組み込まれたりすることが多いのですが、今回の建築展は最初に家具をイメージし、その家具に見合う建築空間を提案する企画です。モダン建築の建築家が家具によって空間も表現したように、 この建築展では建築家Catalogueのメンバーがショールームに置かれた家具から新しい建築空間を表現してみます。
+++++抜粋終了+++++

つまり、非常に挑戦的ではありますが「家具から空間を発想して生みだす」という試みをしています。
僕は最初、自分が好きなデザインの家具を選んで、どんな空間になるか考えてみようと
思っていたのですが、それではデザインの方向性がいつもと変わらなくなるだろうと思い
もう少し不確定な要素を入れたいと思っていました。
家具のショールームでの展示ということは、勿論そこに家具がある訳で、その展示スペースの家具を
上手く利用できればいいなと考え、あえて展示スペースを自分から選ぶことはせず、一番最後に残った一枠で
展示しようと決めました。結果的に、正面玄関脇のとてもよいスペースで展示することになりました。

展示スペースが決まって、そのスペースを見に行くと、やはりそこにヒントがありました。
非常に特徴的な家具が置いてあったので、これをストーリーの軸に据えることにします。
建築の設計も全く同じですが、敷地や周辺環境、お客さんの中(趣味・ライフスタイル・設計条件等)に
ヒントが隠されています。 それをいかに引き出して建築家するか、というのが僕らに求められていること
だと思っています。

写真は arflex(アルフレックス社)の OLTANO(オルタノ)というシリーズのソファです。
この写真と全く同じ商品ではありませんが、同じシリーズの違う組み合わせのものが展示してあります。

一見しただけでは、このソファのどこが特徴的なのか?よく分からないかも知れません。
 「パッと見、普通に見える」というのも僕のツボにはまる部分です。笑
僕の事務所を訪れたお客さんが、このソファに一目惚れして設計が始まる、という前提で物語が展開して行きます。
建築設計が始まる前に、そこに置きたい家具が決まっているという設定です。
このソファをどんな風に料理するか? 是非会場にてご覧頂ければ嬉しいです。

どうぞお気軽にお越しください。


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2013年4月13日

h012:YMS-house 建て方+上棟式。

富山市内で建設中のYMS-house。
本日は建て方+上棟式でした。

複雑な(敷地のカタチにあわせた変形四角形なだけですが…)平面形状と、
少しねじれた屋根を持つため、大安の昨日と本日の二日かけて建て方が行なわれました。
施主さんがお休みのとれる本日、上棟式も行いました。

実は金沢の物件できちんとした上棟式を経験したことはなく、富山にて初の体験となります。
これも地域がらと言ったところでしょうか。

同じく変形四角形の中庭も姿を現しました。
道路側を低く抑えた外観はなかなかインパクトがあり、道路側に圧迫感を与えないため、
建物の建ち方としても、とてもいい感じだと思います。

工事が進んでいくのが楽しみです!





  

2013年4月2日

h013:ASI-house 地鎮祭。130402

金沢市内で計画中のASI-houseが地鎮祭を迎えました。
いよいよ着工です!

ありそうでなかったワンルームのバリアフリー住宅です。
内部の木製建具はトイレの一枚のみ。
しかもそのトイレは三角形。
建ち上がる建築ボリュームも可愛いカタチです。
乞うご期待!



 

2013年4月1日

新建築2013年4月号:展覧会レポート ス・ドホ|パーフェクト・ホーム

本日より発売されている「新建築 2013年4月号」 に記事が掲載されました。
展覧会レポート:ス・ドホ|パーフェクト・ホーム に寄稿しています。

自分の仕事が非常に忙しい時期だったので、寄稿依頼を引き受けるかどうか、物凄く悩みました。
ただ、ス・ドホの作品は空間の話と連動しているので、金沢21世紀美術館の空間性の話が不可欠と思い、21美の成り立ち
から知っている自分が書きたいという衝動にも駆られ、寄稿を引き受けることにしました。
展覧会を担当されていた学芸員の方は美術館建設時からのおつきあいなので、いろいろとお話をお聞きしながら文章を
組み立てていったのですが、とても面白いお話もお聞きできたので、非常に有意義な機会となりました。

文字数の制限で省かねばならないことがたくさんあって、文章としてまとめるのがなかなか難しかったです。
機会があれば手に取ってご一読いただければ嬉しいです。(裏話など聞きたい方は個別にご連絡ください。笑)


ス・ドホ|パーフェクト・ホーム

金沢21世紀美術館の展示室はそれぞれ特徴的な空間的特性を持ち、展示を巡ることでその展覧会に固有のストーリーを紡ぎだす。 韓国・ソウル生まれの作家/ス・ドホは、1/1スケールで時空間を体感出来るという自らの作品性と展示室の空間的特性を的確に捉え見事に空間を作品化してみせた。

ス・ドホの作品の中で近年注目されているのは「空間をスーツケースに納めて運ぶ」という発想から始まった作品。 光を通す半透明な薄い布で、自身が住んでいた家や、階段や廊下、門などといった、内と外あるいは公と私を分け隔てる境界をかたどるもので、作品の中に鑑賞者が入り込み、実際に空間を体感することができるのがその特徴である。

物質が半透明の布に置換されて抽象化されることにより、内と外の概念が非常に曖昧になり多層的な関係性が浮かびあがる。やがてそこに存在する人間や空間も取り込まれ作品化される。布の質感を感じさせないテンションや精緻なディテールも抽象性を増す一因となっている。ス・ドホは美術館開館当初から個展を熱望していたそうだが、作品の完成度も増した現時点の作品の状態こそが、展示空間の抽象性と程よく調和しているように感じられる。

かたや、具象性の高い1/5スケールの精巧な模型も展示されている。 自身が住んだ世界各地の「家」について言及した作品のひとつで、これらの作品は自らのアイデンティティに関わる疑問の延長線上にあるとのこと。 同美術館の中でもとりわけ特徴的な円形平面の展示室に置かれているのが特別な何かを示しているようで非常に興味深く感じられた。