2011年11月27日

Space: 15x3x1.8 -石川県インテリアデザイン協会展(展示設営)

Space: 15x3x1.8 -石川県インテリアデザイン協会展 の展示設営が始まっています。
会場設営および作品展示は11/26-28の3日間で行なわれます。

ここ最近はかなり詰めて打合せを行ってきました。毎週の実行委員会打合せは勿論のこと、各作家さんにも何度も全体打合せに参加して頂き、緊密に連絡を取り合いながら各部の展示についても詰めていきます。作家さんには全体の展示コンセプトを十分に理解して頂いた上で各々の展示スペースの使い方について提案して頂きました。このあたりの意思疎通の重要さは、どんなモノづくりにも共通することですよね。全体像があって細部が生きる/細部があって全体像が生きる、のだと思います。

展覧会の実行委員会が立ち上がったのも2〜3ヶ月前なので、全体の展示コンセプトの決定および石川県インテリアデザイン協会会員への参加呼びかけ、展示作家さんの選定や展示調整等、本当に駆け足で進めてきました。実行委員長の金沢美大・角谷修理事長浦建築研究所の浦淳さんと共に実行副委員長として展覧会に関わらせていただきました。実行委員会の主力として展示設営関係はナカダの亀田重太郎さん、全体の補佐役としてFLEY Design・家具職人の甲斐晋さんプラスファクトリー・デザイナーの前伊知郎さんと共に準備を進めてきました。
特に甲斐さんと前さんのお二人には助けてもらいました。ふたりとも実際のものづくりで鍛えられた経験を生かし全体のスケジュール管理から作家さんとの調整、DMや当日資料のデザインまで何でもこなしてくれて本当に心強い味方でした。


展示07:自分の展示スペース。クランクして先に繋がっていく空間。

写真は設営初日11/26日の様子です。まずは展示の骨格となる展示スペースの吊り下げ作業です。
来場者に与えるファーストイメージがとても大切なので、本当に重要な部分の設営です。
浮遊した展示スペースの中が、さらに仕切られているのが分かるでしょうか?その先は各作家さんのクリエイション次第。どんな展示になるのか楽しみです。

その一方、自分の展示スペースにはかなり悩まされています。特にギャラリーAの展示07は本当に難しい……
幅1メートルの細長くクランクした空間。この展示07に関連するギャラリーBの展示20は、僕が実際に設計監理した住宅のスライドショーです。展示07のクランク空間と実際の住宅の平面形状が似た空間構成になっているのです。実際の住宅は平面的/断面的にクランクした空間を生かした間取りの工夫が随所に盛り込まれていて、その一端でも展示07で表現できればと模索しているのですが…

実際の展示は是非会場を訪れて体感していただきたいと思います。
あまり書くとネタバレで楽しめないので…



※こちらの記事も一緒にご覧ください。
【Space: 15x3x1.8 -石川県インテリアデザイン協会展】
【Space: 15x3x1.8 -石川県インテリアデザイン協会展(開催概要)】




2011年11月21日

Space: 15x3x1.8 -石川県インテリアデザイン協会展(開催概要)

開催期間:2011年11月29日(火)~12月12日(月)
会  場:しいのき迎賓館:ギャラリーA・B


石川県インテリアデザイン協会は、しいのき迎賓館ギャラリーA・Bにおいて
協会員の作品紹介を題材に新しい展示スペースの創出を提案します。

「壁面や展示台に展示された作品を鑑賞する」という従来の枠組みを超え、
展示空間そのものの構成を見直し、会場全体や観覧者を含めた展示空間そのものが
美しいインスタレーションになることを目指しています。

展示物は協会員の作品がベースになりますが、単に完成品を陳列するのではなく、
普段見ることのできない制作過程を含めた展示計画を構想しています。
ギャラリーA・Bの2つのスペースを効果的に関連づけるために、各展示室の展示物は
片方が制作過程を示したり連想させたりする”物”、もう片方がその成果”物”という関係性で
結びつけられ、空間や時間を超えた繋がりを感じさせます。



ギャラリーAには幅3m×長さ15m×高さ1.8mの直方体が浮遊しています。
直方体の下からは光が漏れています。少し上体を屈めて中に入ると、展示空間がいくつかの
スペースに仕切られているのが分かります。各展示スペースを巡ると、さまざまな
プロポーションを持つ展示スペースに適した展示作品が、展示スペース内に浮遊している様を
鑑賞することができます。

ギャラリーBには幅3m×長さ10m×高さ1.8mの直方体が床すれすれに浮遊しています。
こちらは完成品の展示がメインになります。ギャラリーAと同じように展示空間が
いくつかのスペースに仕切られ、各々は展示スペースのプロポーションを生かした展示計画と
なっています。さらに、ギャラリーBでは協会員の経歴や作品をスライドショーにて紹介する
予定となっています。



ギャラリーA・Bの2つのスペースを巡ることで、空間と時間が繋がり、作品が繋がります。
もう一度、もうひとつの展示を見直したくなる衝動に駆られることでしょう。
インテリアを展示空間として捉え直すこと。そして新たな価値を与えること。
本展において、2011年現在の石川県インテリアデザイン協会・協会員の仕事を、広く一般の
方に見て頂きたいと考えています。



「SPACE:3×15×1.8」石川県インテリアデザイン協会展 実行委員会



2011年11月20日

Space: 15x3x1.8 -石川県インテリアデザイン協会展

Space: 15x3x1.8 -石川県インテリアデザイン協会展
会場:しいのき迎賓館 ギャラリーA・B
時間:10:00-18:00
主催:石川県インテリアデザイン協会
共催:しいのき迎賓館
後援:(財)石川県デザインセンター 金沢クラフトビジネス創造機構 北國新聞社 北陸放送(順不同)


吉村寿博が所属する石川県インテリアデザイン協会の協会展が開催されます。
展覧会実行委員として展示室の会場構成を担当しています。
展示概要が記載されていますので、しいのき迎賓館のイベントスケジュールもご覧ください。



【しいのき迎賓館】
【石川県インテリアデザイン協会・ウェブサイト】

2011年11月15日

建築家Catalogue:18人の建築家による住まいの創作展

吉村寿博が所属する 建築家Catalogue 主催の展覧会が開催されます。
会場は金沢21世紀美術館から徒歩5分の「石川国際交流サロン」です。
大正末期に建築された民家と伸びやかな和風庭園が素晴らしく、とても心地よくいい雰囲気の展示会場です。
この場所を訪れるだけでも一見の価値ありですよ!是非お越しください!

建築家Catalogue展 2011
18人の建築家による住まいの創作展

■間のインスタレーション
大正時代の和の佇まいに18人の建築家が現代の視点と感性を持ち込み、新しい空間を創出します。
■住宅プロジェクト展
土蔵を利用したギャラリースペースに、18人の建築家が各自の住宅作品を展示します。
■建築家の家づくりリレートーク →12月18日(日)10:15-19:00
18人の建築家が自作を通して家づくりのプロセスや設計主旨など、住宅建築に対する思いを語ります。


[リレートーク・スケジュール] 12月18日(日)
10:00- 瀬戸 / 10:30- 石村 / 11:00- 高屋 / 11:30- 松本
12:00- 赤坂 / 12:30- 安田 / 13:00- 中出 / 13:30- 盛下
14:00- 小林 / 14:30- 戸井 / 15:00- 長村 / 15:30- 中 
16:00- 木田 / 16:30- 吉村 / 17:00- 由田 / 17:30- 三村
18:00- 谷重 / 18:30- 野手

[主催] 建築家Catalogue / 石川住宅建築家協議会
[会場] 石川国際交流サロン

建築家Catalogue / 石川住宅建築家協議会
[参加建築家]
赤坂攻 石村聖一郎 木田智滋 小林吉則 瀬戸達 高屋利行
谷重義行 戸井建一郎 中武則 中出喜美男 長村峰行 野手有二
松本大 三村大介 盛下敏成 安田均 由田徹 吉村寿博
[連絡先]
ヤマギシショールーム内事務局 担当:西島
〒920-0805 金沢市小金町3-31 TEL:076-252-7583
MAIL:mail@k-catalogue.com URL:k-catalogue.com

[会期]2011.12.15(木)〜12.25(日) ※19(月)は休館日
  ★18(日):参加建築家によるリレートークショー
[時間]10:00〜18:00(日・祝は19:00まで)
[会場]石川国際交流サロン
  〒920-0962 金沢市広坂1-8-14
  TEL:076-223-8696 FAX:076-223-8685
  URL:http://ifie.or.jp/japan/facilities/salon/home_salon.html
  ★駐車場はございませんので近隣の駐車場をご利用下さい


【建築家Catalogueのウェブサイト】
【建築家Catalogueのブログ】
【石川国際交流サロンのウェブサイト】
【山岸製作所・ヤマギシショールームのウェブサイト】


2011年11月7日

お知らせ:メールマガジンの配信について。

メールマガジンと呼べるほど大層な代物になるかどうかは不明ですが、
定期的(または不定期?)に情報を配信させていただきたいと思います。


・吉村寿博建築設計事務所が設計した住宅や一般建築の内覧会のお知らせ。
・吉村寿博が関わる活動に関するイベント情報。
CAAK建築家CatalogueAnT金沢クリエイティブツーリズム
石川県インテリアデザイン協会金沢職人大学校 など

ご興味のある方は下記要領にてご登録ください。
数日以内にご登録確認のご連絡をさせていただきます。
※ご希望の方には近年の設計事例をまとめた資料を送付させていただきます。
※設計事例の中に見学ご希望の物件がありましたらお知らせください。
お施主さんとご相談の上、調整可能であれば見学できます。

■登録方法
【吉村寿博建築設計事務所のウェブサイト】内、" Contact " より、
下記情報をご記入の上、e-mail を送信してください。
お名前、郵便番号、住所、電話番号、ご質問・ご意見・ご要望など

どうぞお気軽にご登録ください。
楽しい情報を配信させていただきます。

2011年11月6日

第2回 JIA建築文化塾〜金沢の「交通」について考える !! 〜

金沢のまちなかを再考します。
吉村寿博が所属するJIA北陸支部・石川地域会が都市政策フォーラムを開催します。
JIA政策委員会が企画するイベントです。

今年度1年間で合計5回の都市政策フォーラムを予定しています。
その2回目にあたる今回は、金沢の「交通政策」について議論する場にしたいと考えています。
お誘い合わせのうえ、どうぞお気軽にご参加ください。

■第一部:トークセッション
【日時】2011年11月11日(月)18:15-19:50
【場所】ITビジネスプラザ武蔵 5階 研修室1
【話者】木谷弘司 氏(金沢市交通政策課担当課長)
米田 亮 氏(株式会社計画情報研究所富山支店長)
コ-ディネ-タ- JIA都市政策委員会 吉村寿博
【参加費】無料
■第二部:懇親会
【日時】カフェ・アルコ(第一部終了後 20:00-21:30)
【参加費】3,500円
主催:JIA北陸支部・石川地域会
※詳細は添付資料をご覧ください。


2011年11月5日

北陸リノベーションシンポジウム in 金沢

北陸リノベーションシンポジウム in 金沢
『モノづくりのイノベーション・リノベーションのコトづくり』
2011年11月19日(土)11:00-21:00(懇親会21:15-)


【CAAKウェブサイト】
【CAAKブログ】

2011年11月2日

建築家Catalogue:建築レビュー 111029 のご報告。

2011年10月29日(土)四高記念交流館にて建築レビュー(トークショー)を行なった。
今回のパネラーは赤坂さん、松本さんと僕の3人で、三者三様の近況を語る会となった。
僕は富山県で計画が進んでいる近作を例に出し、設計を進める上で、敷地の条件と
クライアントの要望がどのように絡み合って形になっていくか、という説明をした。
北側の一面道路(写真下側)の接道間口は約14.6mで、南北軸の最長が約32m。
間口約4.4mの細長い部分の先端(南側)には幅2m程の水路がある。
奥に進むにつれ敷地の間口はどんどん狭くなっていく極端な変形敷地である。(写真参照)
この間口約4.4mの細長い部分をいかに利用するかというのがこの敷地の最大の難問であった。

現時点では模型写真のようなYの字型平面の提案が、施主さんの要望を一番満たしている案
としてとても気に入ってもらっている。
最初のうちは中庭案を気に入ってもらっていたが、コンパクトな動線と静かな生活という
大きな要望を満たしている点に共感していただいた。こちらの意図を理解してくださって
本当に有り難い話である。設計の過程においては、お互いの考え方の意思疎通が本当に
重要だと改めて感じさせられた。


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