吉村寿博が所属する建築家Catalogueにて、建築展2013を開催します。
今回のテーマは「家具と建築家、建築と家具」です。
【会場】 金沢市小金町3-31 ヤマギシショールーム 電話 076-252-7583
【期間】 2013年4月19(金)〜24(水) 10:00-18:00
【トークショー】4月21(日)15:00-17:00 ※メンバーとの対話形式のトークショーです
【同時開催】 ヤマギシ主催「ペルシャ絨毯展」 4月20(土)〜29(月・祝)
※全て「入場無料」です。
建築展の会場が、事務局としていつもお世話になっている山岸製作所さんのショールーム。
では、家具に絡めて何か考える機会にしようということで企画が始まりました。
家具と建築を絡めて説明するのはなかなか難しいことなので、今回僕は自分の展示で何を
すべきか非常に悩みました。というのも、今までの別の機会につくったパネルや模型を並べて
展示するだけでは面白くないと思ったからです。自分が面白いと思えない物を見るために、
一体誰が来てくれるでしょうか?きっとちらっと見て帰ってしまうでしょうね。
「とにかく新作をつくろう!」 というのが自分自身に課した裏テーマでした。
また、今回のチラシもメンバーの由田さんが製作してくれたのですが、このチラシデザインが
とてもいいです。とても気に入ったチラシだったので、これで更にテンションが上がりました。
写真はミースのバルセロナパビリオン+バルセロナチェア。全てが完璧な組み合わせです。
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さて、建築展のコンセプトですが、挨拶パネルの中から少し抜粋してみます。
+++下記、抜粋内容+++
普段の設計において、最初に建築の設計が行われ、後にその中に家具が置かれたり、デザインされた家具が組み込まれたりすることが多いのですが、今回の建築展は最初に家具をイメージし、その家具に見合う建築空間を提案する企画です。モダン建築の建築家が家具によって空間も表現したように、
この建築展では建築家Catalogueのメンバーがショールームに置かれた家具から新しい建築空間を表現してみます。
+++++抜粋終了+++++
僕は最初、自分が好きなデザインの家具を選んで、どんな空間になるか考えてみようと
思っていたのですが、それではデザインの方向性がいつもと変わらなくなるだろうと思い
もう少し不確定な要素を入れたいと思っていました。
家具のショールームでの展示ということは、勿論そこに家具がある訳で、その展示スペースの家具を
上手く利用できればいいなと考え、あえて展示スペースを自分から選ぶことはせず、一番最後に残った一枠で
展示しようと決めました。結果的に、正面玄関脇のとてもよいスペースで展示することになりました。
展示スペースが決まって、そのスペースを見に行くと、やはりそこにヒントがありました。
非常に特徴的な家具が置いてあったので、これをストーリーの軸に据えることにします。
建築の設計も全く同じですが、敷地や周辺環境、お客さんの中(趣味・ライフスタイル・設計条件等)に
ヒントが隠されています。 それをいかに引き出して建築家するか、というのが僕らに求められていること
だと思っています。
写真は arflex(アルフレックス社)の OLTANO(オルタノ)というシリーズのソファです。
この写真と全く同じ商品ではありませんが、同じシリーズの違う組み合わせのものが展示してあります。
一見しただけでは、このソファのどこが特徴的なのか?よく分からないかも知れません。
「パッと見、普通に見える」というのも僕のツボにはまる部分です。笑
僕の事務所を訪れたお客さんが、このソファに一目惚れして設計が始まる、という前提で物語が展開して行きます。
建築設計が始まる前に、そこに置きたい家具が決まっているという設定です。
このソファをどんな風に料理するか? 是非会場にてご覧頂ければ嬉しいです。
どうぞお気軽にお越しください。
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